ガソリン豆知識:

ガソリンはミネラルウォーターと同じ?

 日本中どこでも買えるガソリンは、水道の水と一緒でみんな同じって思っていませんか? 実はガソリンは、メーカー毎(細かく言えば精油所毎)にその組成は異なっています。 ガソリンはいくつかのガソリン基材(原油を精製していく段階で、同じような成分毎に分けたもの)をブレンドして造られています。 この時、原油の組成・精製装置の違いや能力により、微妙な差が出てくるわけです。 また、季節や地域によってもその組成を意識的に変更しています。 つまりガソリンもミネラルウォーターの味が微妙に違うように、まったく同じではありません。 
国際的に見れば、日本のガソリン品質は世界のトップクラスの品質レベルなんです。 硫黄のレベルも、ベンゼンの量も非常に低く、あえて言えばMTBE(発ガン性がある)がまだ入っている事でしょうか? MTBEの使用は完全に止める事は決まっていますが、未だ使用されている?ようです。 そしてMTBEの替わり、今度はエタノールなどの、含酸素系基材が使用できることが決定されました。 しかし日本では本当にこのような基材が必要な物なのかは、現行の許容量では疑問があります。

 

レギュラーとハイオクのそんなに違うの?

レギュラーは一般車用、ハイオクはスポーツカー・高級車用なんて思っている人は少ないと思います。 でも、値段は高いけど本当にハイオクの方がいいって思っていませんか? 確かにオクタン価の違いはありますが、レギュラーガソリン仕様車にハイオクガソリンを入れた場合、価格差に見合った性能差は本当にあるのでしょうか? 

車の仕様には、レギュラー・ハイオクと指定があります。 これは、各自動車メーカーがエンジンを設計する時、適切なガソリンを選んでいます。 石油会社はガソリン基材の組み合わせや配合率を変え、レギュラーとハイオクの2種類のガソリンを作っています。 一般には、ハイオク・レギュラーのオクタン価は、各々100と90〜91です。 (ハイオクのオクタン価を98にしている元売が1社ありますが、従来金属系の燃焼改善剤を入れいました。) レギュラーは通常添加剤を入れていません。 添加剤が使用されていても、防錆剤・消泡剤・酸化防止剤・金属不活性剤ぐらいで、入れるか入れないかは基材の性質からきています。 ハイオクは通常清浄剤を主体とした添加剤が使用されています。一部に油性剤を加え燃費を稼いでいるものも見受けられます。 しかし、昔のようにハイオクとレギュラーの性能をはっきりさせ、差別化していません。 

ガソリン自体冒頭で説明したように、性能の違いがあることにはあるのですが、業界全体で輸送コストを削減する為、バーターと言ってお互いのガソリンを融通しあっています。 この為昔のようにはっきりと差別化できないのが実情です。 例えば、A社のサービスステーションの近くにA社の精油所がないとガソリンを遠くから運ばなければならないため輸送費が多くかかります。 そこでB社の精油所が近くにある場合、A社のサービスステーションにB社のガソリンを分けてもらい、B社はその逆の場合のサービスステーションにA社から供給してもらいます。 ただし、これは従来レギュラーガソリンに限られていました。

 近年、ハイオクもその性能差から差別化することが難しい為、一部のメーカー同士でバーターが行われています。 それゆえ、A社のガソリンは他より良いと言う事が難しい状況で、結局どこのガソリンも同じと言う印象が生まれてしまうのでしょう。 各社横並びのガソリンでも実の事を言うとT社のK精油所の原油精製装置は古く、あそこのガソリンは腐れガソリンだと悪口を言う業界の人もいることは知っておいても損は無いと思います。 全てのガソリンは皆同じではないのです。 その詳細をここに記載するわけには行きませんが、それ以上に深刻なことは、規制緩和で一部の地方には海外から粗悪なガソリンも入ってきています。 このようなガソリンを使用すると、燃料系等やエンジンの吸気系 さらに燃焼室まで汚れてしまいます。 もしあるスタンドでガソリンを入れた後調子がおかしい・いつもと違うと感じたら、多分その感覚は無いでしょう。次回他のガソリンを入れてみてください。 替わる可能性はかなりあります。 

 一度エンジンが汚れたら最後簡単に除去する事は難しく、最近では
M社の直噴エンジンの一部は、これらの汚れにより(構造的欠陥も一部あるのですが、)アイドリングが不安定になり、渋滞中にAT車なのにエンジンが止まってしまう、危機的な状況が実は起こっています。 メーカーはエンジン油に起因するものと判断して新しいエンジン油の開発を密かに行って現在では、そのオイルを指定オイルとしてそれ以外の使用を認めなくなっているようです。 でも一度汚れたエンジンでは本質的な解決にはなりません。


では、どうしたらこのような粗悪ガソリンやデポジットに対処したら愛車が最高の性能を維持できるのでしょうか? 

1.清浄剤入りハイオクの使用する。
2.市販の添加剤を使用する。
3.整備に出して調整してもらう。

等の選択肢があります。 しかし本当にこのような手当てだけで十分なものなのか、また、効果とその投資に対する対価を考えた場合決して合理的なものであるとは限りません。 特に最近のハイオクの清浄剤の量は、極端に少なく、現状を保つのがやっとという状況になっていると言っても過言ではなく, CCDにいたっては、まったく無防備な状況です。

それでは、一般に市販されている添加剤はどうでしょう。 効果がよくわからなかったり、謳い文句に疑問を抱きたくなる商品も多く見受けられます。 これらの添加剤は、添加剤専業メーカーや化学会社(大手4社:全て欧米企業)からの説明やデータから良いと思うものを購入しボトルに詰め替えたり、いくつかの添加剤を混ぜ販売されています。  しかしガソリン添加剤とエンジン油との間には、意外な相関関係もあるので単純には扱えない商品なのです。 添加剤専業メーカーや化学会社も、全ての情報は殆ど出していないのが現状で、あまり欠点は説明されていません。 たとえ良い性能があってもその欠点を隠すようでは、良い添加剤とは言えません。

燃料は夏と冬では、その組成が異なり、 特に寒冷地のガソリンは始動性をよくするため、分子量の軽い気化しやすい成分をより多くするなど、きめ細かな調整がされています。 しかし、ハイオクでも昔のように十分な清浄剤を入れていないため本当に良いガソリンを選ぶなんて事は、不可能なことです。 強いて言えば、石油元売会社のサービスステーションなら粗悪ガソリンを混入している可能性はまずありません。 しかし、現状のガソリンでは、エンジン内部の汚れを押さえるガソリンは市販されていません。

 もし、市販添加剤を選ぶには、技術データがそろっているものを選ぶこと。 自動車メーカーで試験されたことがあるかも大きな選択項目です。 できれば、市販のハイオクに使用された実績を持つものです。
 
ガソリン燃料添加剤・GAシリーズ及びディーゼル用軽油添加剤DAシリーズは全てを満たしています。燃料添加剤メーカーで添加剤開発を行っていた技術者がみずから直接販売する添加剤です。 総合的にこれら以上の性能を持つ添加剤は市販されていないと思うものだけを選択し販売いたします。 それは全ての性能を確認できる立場だからこそ実現できるのです。

詳細は、Gasolin/Dieselの項をご参照ください。



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