らくだと石井

ダカール

砂漠 ラリー パリダカ オフロードバイク乗りの憧れ 石井宏明

実は、バイク=暴走族の乗り物と考えていた自分。だから高校3年の春に車の免許を取りよく親の車に乗っていた。ある日友達の原付オフロードバイクXL50Sに乗ったとたん考えが変わった。風を切る感覚。車にはない振動 むき出しのスピード感、車とは違う何か生き物のような感じ そんなものすべてが新鮮でした。それからすぐ、中型免許をとるため教習所に通う手続きをした。そしてバイトも増やし中古のXL250Sを手にいれてました。元々山好き、旅好きだったので関東の林道を走りに行った。そしてモトクロスごっこからエンデューロにはまり羽鳥サバイバルエンデューロやバハ1000チャレンジカップによく出場した。海外ラリーなんて別世界、いつもパリダカを夢見ていた。

86のウインズサファリラリー(オーストラリアンサファリ)の記事を見てこれしかないと思い87のウインズサファリにエントリーしていしまった。初めての海外、何もわからないままスタートした。そしてゴール。とにかく楽しかった。そしてラリー病にかかってしまた。88、89も出場し完走90はカメラマンの手伝い、91また完走 とにかくはまってしまい夏はオーストラリアという事が当たり前になりその間、何人もの友人をだまし送り込んでしまった!!しかし、回を重ねるうちにラリーの持つ厳しく酷な部分を目の当たりにするにつれて、パリダカ出場に対し、だんだんと臆病になり重い腰があがらなくなった。

パリダカ夢であったパリダカ、87年に、初めてウインズサファリラリーに出場し10年目、夢と憧れが現実となる97ダカダカ、何もかも全てが初めてのアフリカ大陸、そして、オーストラリアとは違う永遠と続く砂漠との戦い。そして自分との戦い。今までの想像と違いその中で初めてバイクを走らせた時に味わった、ドキドキする感覚を もう一度味わいながら、今までの経験を最大限生かし完走めざして、からだで感じてみたい。(ぶつかっていきたい?)またその体験を多くの人々に伝えていければと思ってエントリーしてしまった。

とにかくスケールも考え方も違った。すぐにオーストラリアと比較してしますがコース、1日SS600KMもすべてがクローズされているわけではなく地元のメイン道だったり、村と村を結ぶ幹線道だったりして前からくる人をたくさん荷台に載せた4WDトラックやかなり古いベンツのトラックが揺られてくるのである。中には止まっている場合は彼の妨害している気になってしまう(すべて通過するには数時間待ってなければならない)大きな砂丘は今まで写真しか見たことがないので感動した。その砂丘のてっぺんには子供たちがこちらをうかがっていた。どうしてこんなところに人がいるんんだろうと思う砂漠の真ん中でも子供たちが見ている。なんだか人がいると気持ちが落ちつく。しかしたまに悪ガキどもがイタズラを仕掛けてある。大きな岩や木をコーナーの出口においてあったり。石を投げられたりもした。(それで怪我したライダーもいた)村を通過する時とても嬉しかった。手を振ってくれる人もいれば踊り出す人もいた。なんだかこんな遅い自分にも応援してくれる。自分も必ず手を振り返す。

アガデスでは海外青年協力隊の人たちが応援の駆けつけてくれた。なんとDT50で悪路500KMも走ってきたり トラック、バスに乗り継いで2日かけてきてたりして・・・みんな日焼けして日本人ではないみたいだった。そして目が輝いていた。深夜まで色々なアフリカを語ってくれた。

パリダカ今まで見たことのない砂漠が見れたり、一人では来れないところのアフリカを見ることが出来たのもレースのおかげ。しかし、チェックポイントではカードにスタンプを押すところにカミオンがきたのでポケットからカメラを出し写真を取りに行ってしまうスタッフ。水をくれと言ったら少ししかくれないのに後からきたフランス人にはボトルごとあげてたりして・・・夢に見たパリダカを走りきれてとてもうれしい反面、今までにない複雑な気持ちが生まれた。ヨーロッパの奴隷制度まで考えないと何もいえないアフリカの問題、人種の問題、むづかしいトワレグ族の問題、そしてオーガナイザーの問題、行って初めて気がつかされる事が多かった。スタッフもバイクやラリーの事がよくわかってない人や日本人嫌いの人もいた。(もちろんとてもいい人もいる。)また説明の時にもスポーツマンシップに違反するけどと前置きがあったが、もし事故を起こし人をはねてもそこに立ち止まらないでCPまで行って対処してくれと言う。それはあなたの命を守るためとのこと、まだまだ目には目をとの世界なので殺されるかも知れないという。またゲリラ対策でラリー関係者に何もしないと言う約束のもとニジェールでは政治犯が二人釈放されるらしい。

なんだか自分たちの遊びのためにここまで入り込んでしまって良いのだろうか?またこのラリーがビジネスとして動いているのも事実、そしてアフリカの国が潤うのもまた事実のなのでなんと表現して良いのかわからない。なんのために行われているラリーなのか疑問にも思えた。しかし、パリダカに魅力があるのも事実である。本当の冒険ラリーってなんだろうか?

今回のダカダカラリーは今までの経験が色々な事に大きく役に立った。普段の生活からオーストラリアンサファリラリーから、たくさんの事が学ぶことが出来た。そしてたくさんの友人が毎日深夜まで協力してくれた。本当にありがとう!!また次の目標にむかってがんばていきたいと思う。これからも夢を忘れないように遊んでいく。

そしてあなたの夢ってなんですか?

これから海外ラリーに行く人のために

パリダカ とにかく何をしに行くのか決めておかないとこのラリーに飲み込まれてしまう。そし て見失ってしまうと怪我をしたりする。勝ちに行くのか完走したいか決めておくことが 必要だと思う。たいていの人は勝ちたいと気持ちがあると思う。レースなのだから当然 だと思うが何かトラブルがあった時に完走すればいいと言う気持ちが生まれてくるがそ こから割り切って切り替えが出来るかが問題になる。

自分の場合は初めから完走目標なのでいつでもマイペースで走り抜いた。池町の場合は とにかく悔いがないように思いきり走ると決めていたようなのですばらしい成績が出せ たと思う。中途半端な気持ちだと大抵痛い目にあうと思う。そして確実に準備しておく ことも大きな鍵となる。

または逆にまったく何も考えずに笑いながら行くのも手である。



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